【バリ島】お葬式まで観光スポット!世界の人々を魅了する寛容なバリ文化

バリ島 海

バリ島はインドネシア首都のジャカルタがあるジャワ島のすぐ東側に位置する人口約400万人の常夏の島です。

 

世界のベストアイランドTOP10に常にランクインしているバリ島は、世界有数のリゾートアイランドと言えます。愛知県くらいの大きさのバリ島には、なんと毎年約400万人の観光客が訪れているのです。

 

どうしてバリ島はここまで世界中の人々を魅了するのでしょうか?

 

実際にバリ島に行って感じたバリ島の魅力をご紹介するので、海外リゾートへの旅行を考えている人はぜひバリ島を候補にいれてみてくださいね!

全てが揃ったバリ島

世界有数のリゾート地であるバリ島は、南国ならではの美しい海を始め、

 

リゾート地の高級ホテルやスパ
美味しくてリーズナブルなインドネシア料理
歴史のある寺院
美しく雄大な自然

 

観光・リラックスには事欠きません

 

もちろん、これらの項目が揃っているだけでも南国リゾートとしては素晴らしい場所です。しかし、バリ島が観光地として素晴らしく人々を魅了するのはこれだけが理由ではないのです。

バリ島の寛容な宗教観

インドネシアは世界最大のイスラム教国ですが、バリ島では90%以上の人々がヒンドゥー教を崇拝しています。どのような宗教でも厳格な人もいればそうではない人もいます。同じ宗教であっても、いや同じ宗教であるからこそ、その宗教に対して厳格な人とそうでない人とで対立してしまうことはよくあります。

 

そのため、ガイドさんの話によるとインドネシアの首都のジャカルタでは、ラマダーンというイスラム教徒の断食の期間中は、営業している飲食店に対し暴動が入ることもあるそうです。

 

しかし、他の宗教に寛容なバリではそのような宗教による暴動はありません!インドネシアの他の島ではなかなか飲めないアルコール類も、バリ島では普通にどこでも飲めます。

 

お寺が多く、毎日お供えとお祈りをしているバリの人々を見ると、日本人からしたらバリ島は宗教色が強い文化のように感じます。

 

しかし、現地の人に話を聞いてみると宗教への熱心さは人それぞれであり、家族内ですら各自自由に信仰しているのです。私がお世話になったガイドさんは子どもが3人いる一家の大黒柱ですが「断食はやりたくないから私はやらないけど、妻・子どもは断食する」と言っていました。

バリ島のヒンドゥー教は寛容

ケチャックダンス バリ島ヒンドゥー教自体が柔軟性がある宗教という訳ではありません。さらに、厳密にいうとバリのヒンドゥー教はインドのヒンドゥー教とは異なり、バリの昔からの土着宗教が融合して発達した独特のバリ・ヒンドゥーという宗教です。

 

ヒンドゥー教徒の国であるインドを旅行した時には、お寺や宗教関連の施設に入る際は、セキュリティーチェックを通ったり、荷物を全て預けなくてはいけなかったり、露出の多い服装(ノースリーブ・膝丈スカート)では中に入れなかったり、写真・動画は一切NGだったりしました。

 

もちろん、郷に入っては郷に従うことは重要ですが、真夏の暑い時期に肌を露出した格好ができなかったり、地べたに机を直置きしているような場所にカメラを置いていかないといけなかったり、レストランでフォークが出てこなかったりしたので、インドは観光しやすい場所ではありませんでした

 

また、日本のように宗教色が薄いが故に他宗教に無関心になっているわけでもありません。さまざまな宗教に寛容なバリ・ヒンドゥーの文化こそが、バリ島が観光しやすい理由なのです。

 

このようなバリ・ヒンドゥーの柔軟性のある文化は、バリ島が古来から貿易が盛んな地であったことに由来します。世界各地の商人が貿易のために来て、それに柔軟に対応していた時代に育まれた文化が現代まで引き継がれたことが由来になっていると言われています。

 

現代の人々にとって、バリ島の古来からある寛容な文化は世界中の様々な国の様々な人々が受け入れやすい文化なのです。

お葬式への飛び入り参加・写真撮影OK!?

バリでは食べ物や服装、文化・宗教などに対する考え方が寛容です。各家庭(家庭と村の結び付きが強いのでイメージ的には村の行事)の結婚式や成人式などの御祝い行事へ飛び入り参加することはもちろん、

 

なんと、お葬式にも飛び入り参加して、写真撮影してもいいのです!

 

ガイドさん曰く「お葬式に参加したいから旅程の中でお葬式のある家庭を探しておいてほしい」と依頼する観光客の人もいるそうです(日柄選びやお葬式の準備のため、日本と違って亡くなってから葬儀まで時間があります)。

 

日本人である私が、もし自分の家族が亡くなった時にわいわい観光客が棺を写真撮影しに来たら、不謹慎すぎて怒りを通り越して呆れてしまうかもしれません。でも、自分が亡くなった側だったら賑やかの方が楽しいのかな…とも思います。

 

また、キンタマーニ高原(…!!)の近くの村は、「風葬」といって亡くなった人を並べておいて置くことで供養する風習もあります。木が臭いを吸収するため腐敗臭はしないそうなのですが、人骨はもちろん人間の腕や足が残っていることも見えるそうで、、、そこもまた観光地になっています。

 

インターネットで検索して見たら、人骨をもって記念撮影している観光客もいてびっくりしましたが…これもまた日本人の感覚なのかもしれないですね。

お互いを尊重できるバリ文化

寛容なバリの文化によって、観光客は自由に観光・食事を楽しみながら、自分や他の人の宗教を尊重して過ごすことができます。

 

また、多くの日本人にとって宗教は遠い存在ですが、人々の生活の中に宗教がどのように根付いているのか肌で感じられることは非常に勉強になります。

 

世界のベストアイランドTOP10に常にランクインしているバリ島、リゾート地としてだけでなく独自の文化もとても魅力的なのでぜひ肌で感じに行ってみてくださいね。

 

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(FUTARIDEライター kaya)